スキップしてメイン コンテンツに移動

ゲシュタルトの法則をWebデザインにも利用しよう





こんにちは、クリエイティブフレークです。

一度は聞いたことがあるかもしれない「ゲシュタルト」。

ゲシュタルト
人間の精神を、部分や要素の集合ではなく、全体性や構造に重点を置いて捉える。この全体性を持ったまとまりのある構造をドイツ語でゲシュタルト(Gestalt :形態)と呼ぶ。




人間の脳がものの形、要素をどのように認識するか、ということですね。

人間がゲシュタルトを感じるときに起こる、さまざまな種類を「プレグナンツの法則」と呼ぶそうですが、その具体例を簡単に紹介。





ゲシュタルトの法則1 : 近接の法則



近接の法則は、近くにあるもの同士が同じグループだと認識されやすい。





ゲシュタルトの法則2 : 類同の法則



類同の法則は、同じ色や、同じ形同士が同じグループだと認識されやすい。





ゲシュタルトの法則3 : 共通運命の法則



共通運命の法則は、同じ方向に動くもの、同じ周期で点滅するなどが同じグループだと認識されやすい。
共通運命の法則は、近接の法則や類同の法則よりも強く働く。





ゲシュタルトの法則4 : 良い連続の法則



良い連続の法則は、図形はつながった形になりやすいと認識されやすい。
近接、類同、共通運命の法則から、切れ目がなくや突然変化しない図形がよいものだと分かる。





ゲシュタルトの法則5 : 閉合の法則



【】や()のように、閉じた形は同じグループだと認識されやすい。
】【 は同じグループと認識しづらい。





ゲシュタルトの法則6 : 面積の法則



小さいものが図として、大きいものが背景として認識されやすい。





ゲシュタルトの法則7 : 対称の法則



対称な図形は閉じた図として認識されやすい。





このゲシュタルトの法則は心理学をはじめとした様々な分野に応用されていますが、人間の特性を活かすという点で、デザインの分野にも活用されています。

たとえばリモコンのボタン配列。



数多くのボタンを、誰が見ても直感的に分かりやすく、誤操作させないように配置しています。





こちらは私のMacのドック。



急いでいるとよく間違ったアイコンをクリックしてしまうので、試行錯誤の末、この配列が一番使いやすい結論に。





Webデザインにおいては、もしすべてのパーツが単調に置かれていたら……



どこを見ていいのかも分かりづらく、どれがクリックできるのかも分かりづらい。



色や形を変えたり、適度な距離を作ることで、ユーザーに何をさせたいのかがハッキリします。





Written by Creative Flake

コメント

  1. とても興味深く拝読させて頂きました。普段気付かずに使っている便利でデザイン化された数々の物がこの様な理論に基づいて造られていると感心しました。そして、勉強になりました。これからの余生を楽しませて頂きます。ありがとうございましたm(_ _)m!

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

ブログ移転のお知らせ

いつもご覧いただきありがとうございます。 当ブログは下記URLへと引っ越しました。 http://blog2.creativeflake.com/ 今後はこちらをご覧ください!!

太字にしても文字を潰さない方法「太字に強い無料の日本語フォント」付き

PhotoshopやIllustratorなどで、太文字を書きたいとき文字がつぶれて見づらいことはありませんか? つぶれ文字の場合 文字がつぶれてしまった場合の多くは、 ・ボールド「B」で太くしている ・枠線をつけて太くしている こういうケースが多く見られます。 これは、元の文字の外側に太線をつけるため、スキマが埋められてしまうことでつぶれて見えるためです。 つぶれない文字にするには 文字をつぶさないようにするには、文字そのもののウェイトで調整します。 ウェイトというのは「太さ」という意味です。 例えば、「●●ゴシック-M」とか、「▲▲明朝-W3」などという、フォント名の最後にアルファベットや数字がついているのを見たことはありませんか? まずはフォント(文字)を選ぶ際に、ウェイトのバリエーションが存在するかどうか確認してから使うことをおすすめします。 太字にできる無料の日本語フォント そもそもどんなフォントが太字のバリエーションがあるのか、今回は無料の日本語フォントを紹介します。 M+フォント やや丸みのあるやさしいイメージのゴシックフォント。 極細から太字までフォントウェイトがあります。 【ライセンス】商用・非商用可。利用、複製、再配布可能。 配布サイトでダウンロード Kazesawaフォント こちらも丸みのある、認識性の高いフォントです。 エクストラライトからエクストラボールドまで6種類のウェイトがあります 【ライセンス】SIL Open Font License準拠 配布サイトでダウンロード 源ノ角ゴシック AdobeとGoogleが共同開発したオープンソースのフォントです。 エクストラライトからヘビーまで7種類のウェイトがあります 【ライセンス】SIL Open Font License準拠 配布サイトでダウンロード Rounded M+ 丸ゴシックのかわいい感じなのに品のあるのフォントです。 また、「標準」、「丸さ強め」、「丸さ弱め」からも選んでダウンロードが可能です。 【ライセンス】商用・非商用可。利用、複製、再配布可能。 配布サイトでダウンロード Written by Cr...

CSS3でアニメーションを作ってみよう(理論編)

こんにちは、クリエイティブフレークです。 Windows XPのサポートが終了してから、国内のIE10のシェア率が急激に高まり、Chromeも急伸しています。 これまでどうしてもIEの古いバージョンのユーザーのことを考慮すると、完全CSS3はまだ先かなと思うところでしたが、そろそろ勉強し始めどきかもしれません。 今回はCSS3だけで動くアニメーションの簡単なサンプルを。 【デモ : DEMO】 CSS3だけでアニメーション そもそも、アニメーションといえば、 ・gif(Photoshopなどでタイムラインでコマ送り。あくまで画像なのでパラパラ漫画と同じ理論。) ・Flash(タイムラインもしくはプログラミングで制御。見るにはFlash Playerのインストールが必要。) ・jQuery(JavaScript言語を使用して動的に制御。) 時代ごとに移り変わってきましたね。 では、こんなにアニメーションは存在するのに、なんでCSS3を使いたがるの? ・gifの欠点 gifアニメーションの欠点は細かく動かすとファイル容量が大きくなります。 また、滑らかな動きには向いていません。 ・Flashの欠点 FlashはFlash Playerが必要なので、インストールしていないPCや、スマートフォンには対応していません。 ・jQueryの欠点 jQueryはプログラミング可能なので、細かく動作を指示できますが、jQueryを使用する場合、JavaScript単体とjQuery本体の組み合わせで、ファイルは大きくなります。 ここで登場するのがCSS3。以前ならマークアップ言語で動作の指示ができるなんて思ってもみませんでした。 今回の目標 ・CSSで丸や四角などの図形を描く ・CSSで回転させる ・CSSでフェードさせる 【デモ : DEMO】 CSS3だけでアニメーション ▲こんなかんじ 今回のデモのソースコードはすべてHTML内に記述してあります。 ソースコードが長いので、ここでは解説だけを記載します。 サンプルソースコードの解説 div { position: absolute !important; top: calc(50% - 100px); left...